2024.5.15
代表コラム
いい塩梅のプライベート開示⁉
すでに5月も半ばですが、振り返れば慌ただしい年度替わりでした。(当コラムの更新が途絶えていたことからもお分かりいただけることでしょう…。)
年度末年度初めの毎年の忙しさに加え、息子の入院、東京出張、私自身の体調不良、新しいスタッフの雇い入れ、息子の転園などなど盛りだくさんでした、、、。
さて、そんな書き出しをしましたが、ある種の「言い訳」として書いているわけではありません。
顧問先のお客様向けに毎月発行している事務所だよりでは、我が家の育児について等プライベートなことを書いてきましたし、当コラムでも同様に、いくつかの記事で書いたことがあります。
そのようにする理由は、「『働き方改革』につながることだと考えるから」です。
これまで、わが国の社会あるいは会社では「公私を分ける」ことが、社会人のマナーのようにもてはやされてきました。
しかしながら、「公私を分ける」ことというのは、日本型雇用システムという≪慣習≫のなかで、多くの男性が「公」を受け持ち、その配偶者である多くの女性が「私」を受け持つことで、成り立っていた(かもしれない)ものでしかないのではないでしょうか。
単身世帯が全世帯数に占める割合が3割近くになり、また約4割の労働者が非正規雇用であり、終身雇用制や年功序列も行き詰まりつつあると言われている現代の日本では、それぞれのプライベートな事情を理解し、組織運営に組み込んでいかなければ、すべての/より多くの人が満足して働けない状況になっていることは間違いありません。
つまり、経営者やマネージメント層が心掛けるべきは、公私を再編・再定義し、プライベートなことも話せる「心理的安全性」を職場にもたらすことだと言えるのです。
《いい塩梅のプライベート開示》は、これからの事業運営に必須だと思いますが、みなさまはどうお考えですか?